アスカ鴨川店前の道路。
平日は交通量も少なく静かな県道ですが、休日ともなると、行楽の他府県ナンバー車両で一気に交通量が増します。
それでも都会に比べれば、とてものどかで時間がゆっくり流れる地域。
人情味一杯の心温かな地域です。
たまたまその県道を歩いていた時、小さな路地の入口に妙な物がぶら下がっているのに気付きました。
何だこれ!?
近付いてみると、草鞋と、やはり藁で編んだ筒の様なものが木の枝からぶら下がっています。
誰かのイタズラ?
ちょっと気味悪く感じながら、会社に戻ったところ、何と、会社の敷地内の枝にも同じものが・・!!
いったい何だこれ?
毎日利用している通路の脇に、またしても不審な草鞋を発見です。
さっそく調査開始。
本社はベテラン社員がお休みで、若手は首を傾げるばかり。
鴨川店の社員からも、なかなか明確な回答が得られません。
そこで、地元鴨川在住ベテラン社員のFさんに聞いてみました。
ご実家が農家であるFさん、「ああ、これはね」と教えてくれました。
この草鞋は、鴨川地域の習慣で、集落の入口(境界線)の木などに付けられているもので、藁で編んだ草鞋(わらじ)・サンダラ(帽子様のもの)・徳利(筒)で一組を成しています。
集落に悪魔や疫病などの災いが侵入しない様にと、古来より魔除けとして伝承されてきた習慣だそうです。
また、面白い事に完全な形をしている物はNGらしく、発見した草鞋も半分が切れています。
なぜ完全な物ではダメなのか理由は分かりませんでしたが、それは今後の課題として、とにかく不審物件の正体は概ね判明しました。
鴨川に伝わる古い習慣を知り、地域と家族を愛する人々心に少しだけ触れられた様な気がしています。