鴨川法輪閣周辺に春の香りが訪れています。
道端の草花も緑を増し、夜にはカエルの声が一段と数を増しています。
近くにある鴨川富士と呼ばれる小山には、寒さが厳しかった頃よりも、鳶がユックリと大きな輪を描きながら、麗らかさを楽しむように飛んでいます。
満々と水が張られた水田では、いよいよ田植えが始まりました。
田植えが始まった鴨川の水田
この季節が一番好きです。
活気ある夏への準備。
全ての生き物が活力を込め始める季節。
朝の空気や夕暮れ時の香りは、無事に冬を越える事ができた自然界の生き物たちも、私たち人間と共に感じていることでしょう。
生きることの「素敵」は、こんな小さなことなのかも知れません。
「安房なのはな隊」さんから被災地に贈られる軽ダンプ!
昨年の震災直後から、私共アスカは様々な形で、被災地への支援活動を行って参りました。
未だに復興の兆しの見えない東北地方。
宮城県石巻市での支援活動も回を重ねる毎に、難しさを増すような気がします。
さて、今月下旬に再び石巻に向かいます。
今回は、安房なのはな隊の皆さんと協力しての活動です。
前回の支援で被災者の方からの要望として、「瓦礫撤去に使うダンプカーがあれば」。とのお話があり、安房なのはな隊さんが大切な軽ダンプをご提供くださいました。
被災者の方々の喜ぶ顔が目に浮かびます。普通の軽トラックは現地にもあるのですが、瓦礫を集積場所に捨てる際の作業は大変な労力です。
軽ダンプがあれば、荷台から瓦礫を下す手間が大幅に軽減され、作業効率も上がります。
被災地の皆さんとは、震災直後から早くも1年のお付き合いとなります。
1年前とさして変わらない状況が続く被災地。
私達の力は小さなものです。
しかし、「被災者」という立場の同胞を思い遣る気持ちを皆で持ち寄り、力を合わせれば、協力支援の輪はドンドン大きくなり、やがて本当の意味での復興につながる。
疲れ果てた人の心を元気にするのは、唯一「人の心」だけだと思います。
私共は、心からそう信じています。
被災地に行って参ります。
真心を満載した軽ダンプと共に。
アスカ鴨川店前の道路。
平日は交通量も少なく静かな県道ですが、休日ともなると、行楽の他府県ナンバー車両で一気に交通量が増します。
それでも都会に比べれば、とてものどかで時間がゆっくり流れる地域。
人情味一杯の心温かな地域です。
たまたまその県道を歩いていた時、小さな路地の入口に妙な物がぶら下がっているのに気付きました。
何だこれ!?
近付いてみると、草鞋と、やはり藁で編んだ筒の様なものが木の枝からぶら下がっています。
誰かのイタズラ?
ちょっと気味悪く感じながら、会社に戻ったところ、何と、会社の敷地内の枝にも同じものが・・!!
いったい何だこれ?
毎日利用している通路の脇に、またしても不審な草鞋を発見です。
さっそく調査開始。
本社はベテラン社員がお休みで、若手は首を傾げるばかり。
鴨川店の社員からも、なかなか明確な回答が得られません。
そこで、地元鴨川在住ベテラン社員のFさんに聞いてみました。
ご実家が農家であるFさん、「ああ、これはね」と教えてくれました。
この草鞋は、鴨川地域の習慣で、集落の入口(境界線)の木などに付けられているもので、藁で編んだ草鞋(わらじ)・サンダラ(帽子様のもの)・徳利(筒)で一組を成しています。
集落に悪魔や疫病などの災いが侵入しない様にと、古来より魔除けとして伝承されてきた習慣だそうです。
また、面白い事に完全な形をしている物はNGらしく、発見した草鞋も半分が切れています。
なぜ完全な物ではダメなのか理由は分かりませんでしたが、それは今後の課題として、とにかく不審物件の正体は概ね判明しました。
鴨川に伝わる古い習慣を知り、地域と家族を愛する人々心に少しだけ触れられた様な気がしています。
鴨川の魔除けセット
多くの社員が在籍するアスカグループ。
様々な経歴や、特技、特徴、そしてご家族を持った人がいます。
本社企画室の女性社員 S さんのご実家は、館山市内で喫茶店を営んでいます。
Sさんが入社して間もない頃、そのお店で作っているケーキを会社に持ってきてくれました。

Sさんのお母さん手作りの苺のシフォンケーキ。
食べてみると、これまで経験した事のないシットリとしたフワフワ感にビックリ!!
甘さも、苺の酸味とのバランスが絶妙で、決して甘党ではない私でも食べ飽きることがありません。
他の社員も「美味しい~」を連発!
喫茶店のお客様にも大評判だそうです。
今まで食べた事の無いその食感と美味しさに、ふと妻の顔が浮かびました。
ちょうどホワイトデーのタイミングでもあり、無類のケーキ好きである妻にこのケーキをプレゼントしよう! と思い立ち、さっそくSさんにお願いしました。
数日後のホワイトデー。
プレゼントのケーキを渡すと、妻はとても喜んでくれました。
綺麗にラッピングされた包みを開け、ケーキを切り分け、美味しそうにモグモグケーキを頬張りながら、プレゼントの経緯を聞く妻の目が輝きを増しました・・。
- 妻の思惑 -
1、Sさんのお母さんのお店が、自宅から近い。=友達を誘って食べに行ける
2、たくさん種類があること。=全種類制覇の野望(シフォンだけでも柚子・苺・さくら・煎茶・栗 etc)
3、亭主の小遣いをあてに出来ること。=自腹を傷めず美味しいものを好きなだけ
長年連れ添うと、表情からその魂胆は推測できるものです。
案の定、3口目を飲み込んだあとの言葉は、
「次は さくらのシフォンかな~~」
この日から、我が家のホワイトデーは月2回、年間24回となりました・・
鴨川本社と鴨川店との間の通路。
毎日、社員が通勤や業務の為に頻繁に行き来する通路です。
その本社社屋側に、1本の柿の木があります。
この柿の木。
幹もさほど太くはなく、枝ぶりも決して良いとは言えないのですが、見てくれによらず、昨年は盛大に実をつけました。
しかも、その実は小ぶりながら適度な甘さと歯触りで、味も食感も一級品!
去年は食べ切れないほどの実をつけましたので、今年は樹勢が弱まりはしないかと、柿の木の恩恵に授かった社員は心配していましたが、一昨日あたりから新たな芽吹きを始めてくれました。
新芽が出始めた柿の木夏を前に、早くも秋の収穫を気にするなんて、かなり気の早い話です。
元気よく芽吹き出した柿の木を見ながら、新たな時の到来を感じます。
今年はどんな事があるのだろうか。
どんな年齢を重ねられるのだろうか。
どんな人と知り合えるのだろうか。
新たな芽吹きが、今年のスタートラインを感じさせてくれています。
以前にもご紹介した鴨川店のチューリップの第3報です。
天敵キョン(小型の鹿)に食べられてしまうことも無く、昨日位からチューリップが満開を迎えています。
今年は妙な寒さと、乱暴に吹き荒れる風雨等に悩まされましたが、チューリップくん達は、あらゆる厳しさに耐え抜き、見事な花を開花させてくれました。
この時期に柿の実?
鴨川店裏に季節外れの柿の実???
いえいえ、実はチューリップ育成に情熱を傾ける鴨川店の I さんが、野鳥に御馳走しようと、オレンジを2つに切って木の枝に刺しておいたもので、その話を聞いてからの数日は、オレンジが気になって仕方ありませんでした。
昼休みなど、暇さえあればカメラを片手に鴨川店の裏庭をウロウロ。
そして今日の午後。
ついにオレンジに引き寄せられた鳥を発見しました。
ムクドリ・・・? 彼が何者なのかは良く分かりません。
カメラを構えてソッと近付いてみると、比較的大きな鳥であることに気付きました。
ファインダー越しの鳥君は、全身グレー調の羽色。頬から耳の部分にシックな赤茶色のワンポイントがあり、お腹は薄いグリーン系。
ジックリ見ると、地味ですが見事な配色をしています。
良く見ると、見事なカラーリング。
やっぱり神様は天才デザイナーだと、改めて感心してしまいます。。 さて、この鳥君。
徐々に近付く私の姿に気付き、少々警戒しながらも、オレンジの甘い誘惑に勝てず、啄みを止められない様子。
カメラのシャッター音も気にせず、美味しそうにオレンジを食べ続けています。
およそ15分間の間、Iさんからのサプライズプレゼントをたっぷり堪能した鳥君は、突然何かを思い出したかの様にどこかへ飛び去りました。
それにしても器用に食べるものです。
ちょっとした優しさが生活に潤いをもたらしました。
夢中です…
プレゼントのオレンジ
写真好きになったのは、亡くなった父の影響かもしれません。
小学生の頃、父から古いレンジファインダーカメラをもらいました。
モノクロフィルムしか使えない古い古いカメラでしたが、十分な撮影機能を持ち、小遣いを貯めてはフィルムを買って撮影を楽しんでいました。
当時のカメラは構造も簡単。時には分解し、子供ながらに内部構造を理解できたのが、更なる興味につながっていた様です。
時代は進み、カメラにも2進法の波が押し寄せました。
今や銀塩カメラの姿は薄れ、デジタル全盛。
シャッター切り放題のデジタルカメラで、惜しげもなくバシャバシャ撮れるなんて、フィルムの時代には考えられない贅沢さです。
私は、写真歴だけが長いヘッポコカメラマンですが、特定の被写体に拘らない分、思いのままにレンズを向け、気負わずにシャッターを切ります。
最近の撮影傾向を自己分析すると、空・夕日・犬・メカニカルな金属部品の撮影が気に入っている様です。
今日は、生憎午後から雨となりましたが、館山の北条海岸の夕日は本当に綺麗です。
全てがオレンジ色に染まる海岸は、更に時を経ると青さを徐々に増しながら、漆黒の夜へと変化して行きます。
動から静へ。
私達も含め、全ての生き物の営みは光と影の中にあります。
それは、写真と同じ。
良い写真は、様々なシチュエーションに自らの身を置くことから生まれます。
時にはカメラでも持って、1歩踏み出してみませんか?
身近なところに素敵な世界が広がっていますよ。
私ごとですが、実は大の犬ファン。
幼い頃より犬と生活を共にして参りました。
初代は秋田犬、二代目がアイリッシュセター、三代目は体重52キロのバーニーズマウンテンドッグ。
そして、4代目が初めての小型犬であるミニュチュアダックスの女の子。
彼女と出会ったのは今から10年前。
3代目を病気で亡くしてから2年目の夏でした。
偶然立ち寄ったペットショップのケージの中に、生後2カ月の彼女を見つけた瞬間に一目惚れ。
その日中に彼女は我が家の一員となりました。その愛らしさに家族全員がメロメロでした。
はじめのうちだけ・・・・
成長するにつけ、日毎におてんば度が増し、室内のあらゆる物を噛み壊すとんでもない問題児と化した彼女。
躾にこれほど苦労した子は初めてでした。
今年10歳を迎え、時折子供の頃の片鱗を見せる事もありますが、3度の出産をこなし、立派な母さん犬として、今日も父さん犬と息子達を従え、その頂点に君臨し続けています。
「写真はいいから、早くスイッチ入れなさいよ」と仰せの女王様で、この写真ですが、ボーっとしている表情に見えますが、実はとても不愉快な時の表情です。
マロまゆ毛の位置が左右ずれています。これ、不快感を表しているんです。
この冬に撮影したカットですが、彼女、寒いんです。
なかなか石油ファンヒーターのスイッチを入れない私に対し、寒さによる苛立ちを精一杯表現している写真でして、決して吠えたり噛んだりはしないのですが、不快感を全身を使って表わすことを覚えてしまった彼女の存在感は大型犬以上です。
正式名称は「マリーンキャッチャー」
これご存じですか?
ナント、UFOキャッチャーのサザエ版なんです。
設置されていたのは、千倉の潮風王国さんの海産物お土産コーナー。
房州に来て間もない頃に偶然見つけたマシーンなんですが、ともかくその徹底したコンセプトに心底驚きました。
キチンと温度管理された水槽の中には、生きたサザエくん達が折り重なっていて、吊り上げアームの先端にはサザエ用(?)っぽい材質の爪が付いています。
生きたサザエをクレーンで吊り上げる醍醐味は、県外から来た人にとっては正に衝撃的体験。
さすが海の町だ!! と、当時家族一同で感心しました。
久しぶりにデジタルアルバムをめくって見つけたサザエキャッチャーに、房州の心意気を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
今もあるのかな?